彩縫箱

くまプーとシナモンがかわいくてたまらない。

『村田エフェンディ滞土録 』

ブックスタンドの本は実はこの本。

ゼミに行くまでに読み終えたいなーとご飯食べた後読んでました。

ブックスタンドのを送るちょっと前に読み終えましたです。



そのためかちょっとテンション下がり気味というか静かなる心持ちというか
そんな感じでゼミに行ってしまいました(苦笑)

とはいえ最後の一文がすごく良かったので救われました。



『家守綺譚』とはトラックバックし合ってます、みたいな関係(笑)
綿貫氏は村田氏にも押し切られてる辺り、
高堂>村田>綿貫、って感じがしたような。

でも精神的強さから言えば
村田>綿貫>高堂
なのではなかろーかとか考えてみたり。
なんか数学がなつかしい…。



異文化理解とか文化交流とかキーワードになりそうな言葉はそれなりに思い浮かぶんだけど、
作品全体をいまいち上手く表現できません。

もちろん、同じ作家さんの作品だから、根っこはなんか『家守綺譚』と通じるものがあるし、やはり梨木さんの作品世界だなーとは思います。

ただ、『家守〜』の場合は、世界が普遍というか永遠っぽいというかなんかそんな感じがしました。

『村田エフェンディ〜』の場合は、どうしても変わってしまうものがあるって痛感するというか。作中にもでてきた「無常」というか。
だから変わらない物へのおもいがまた感じられたりもしますが…。


そういえば高堂は何年か経っても相変わらず出てきてるんでしょうか??
…出てきてそうだな…。

本当、自分を支えてくれる経験とか出会いとかってありますよね。
一生の長さに比べたらきっとすごく短い期間とかほんの一瞬のこととかかもしれないんだけど、今の自分を確かに作ってくれた「何か」
これがあるから自分は生きていけるし、困難も乗り越えられる、という「何か」


柳原望さんの漫画に、「こどもにいつか自分の若い日のことを話すときがきたら、いつのことから話始める?」というようなせりふがあったんですが、
村田氏だったらきっとトルコに行った時のことから話すんだろうな〜とか。