彩縫箱

くまプーとシナモンがかわいくてたまらない。

69 sixty nine [DVD]


ざっと拝見!!

以下、ネタバレ注意!

















まとまっているようないないようないるような
ちょっと散漫な印象があるかも。

バンドならバンド、
抗議運動ならその運動、
映像なら映像・・・って、
一つに絞ってじっくり描いてほしいという
部分もありました。

といっても、
フラガールスクラップヘブンの監督さんなので、
集中して丁寧に描く、というのはできるけど、
この作品では敢えてそうしなかった、
意図的なのかな、と思ったり。


確か、世の中、一つのことにがーっと集中して
はまって、取り組む人もいるけど、
流行にある程度満遍なく興味もって実行して・・・ってひとも
たくさんいると思います。
特別なすごい才能を持った人を描くというよりは、
身近にいそうな、暴走しやすいけどちょっとカリスマ性があるから
皆付いてくる、
深く考えないし、自分の影響力の大きさを
意識しているようでしていないから
気づかないうちにすごいことに皆を巻き込んでしまう・・・
カリスマ性は「ちょっと」なので、
絶対いつも皆が付いてくるわけでもなく・・・
けど憎めない、ほうっておけない、
という


あ、ここまではないけど
あの人みたいな感じだなー


っていうような人物を描きたかったのかな、と。


そして、1969年って
そういう感じだったのかな、と。



楽しければOK
というのも、賛否両論普通ならあると思うけど、
この映画内では、
「期間限定のお祭」の間は
思いっきり楽しんだもん勝ち!!
という感じなので、
やりすぎの面もあるけど、
ま、いいかな、と思えます。


好きなようになってるように見えるけど、
たぶん本人たちも
ずっと好き勝手できる、とか
いつまでも、何してもOKとかは
思ってないと思うし、
家族とか仲間に対する思いとかもあるから
あくまで期間限定、かな、と自覚してると思う。


とはいえ、じゃあその期間が過ぎたから
全く違うように生きる、
世間体とか一般論とかに縛られて行く前の最後の祭、
というのもちょっと違うかなー。


ある程度の常識の中で生きていくんだけど、
でもやっぱり楽しむって大事だよね、人生はっていう思いはありそう。

で、いろいろ限られた中で、
普通の範囲で生きつつ、
自由に楽しく生き生きと過ごす
生き方の礎となる貴重な時間がこの1年間!

・・・みたいな・・・?




あと、個人的には友人の男気に感動!
でも自分がきっかけで友人が運動のほうに行ってしまう
複雑さもみていて、ああーって感じでした。
でも暗い方向には行かなくて良かった。



そしてキャストよかった☆
妻夫木君と安藤君はもちろん、

ちらほら豪華メンバーで!!
加瀬さんとか!
三浦アキフミさんとか!


舞台になった1969年、
若者の憧れだった岸部さんが
担任の先生ってのも乙な配役ですね〜!
先生、言葉に重みがあって好きだった!


あと、方言がよかった!!
かなり福岡に近い気がしましたが、
佐世保はそうなんかな・・・??
でもでも、みんなすごく自然でよかったです。
あんなに滑らかな九州の方言で話す映画ってめずらしい!
そういうところまでこだわっているのは
良いな〜と思います。



時間の構成は結構特徴的で、
最後がその集大成かな。




とりとめとなく語りましたー。
ではでは。