「☆ひとつの夜」

「☆ひとつの夜」
ttp://wwwz.fujitv.co.jp/hoshiyoru/index.html

すっごくよかったです。
いろんな部分でツボすぎました・・・！

渡辺謙さんは以前から好きで、
ドラマも気に入って視てたりしたんですが
最近はやはり映画が多くて

「２時間ドラマはもう出演しないのかな〜」

と思っていたので、このドラマの話を聞いたときは嬉しかったんですよね〜。

でもいつとかは全く覚えてなくて。
今日たまたまテレビ欄見てよかった・・・！

HPも知らなくて、
シリアスなドラマっぽいな、と言う以前紹介されてたときの印象と
新聞の解説欄を見たくらいだったので（解説欄も結構ネタばれでしたが･･･）
どきどきな感じで視ました。

しかも玉木さんも出演だし・・・
視ていたらなんと笹野さんも出演してるし・・・！

なんって嬉しいキャスティングなんだ・・・！！

加えて、玉木さんの恋人役は国仲さんですしー。
いしださんも味わいがあって。

キャストほんっとよかったです・・・！

で、内容なんですがこれまた良かった・・・！
好きです、こういうの。

始め、罪を犯したことがある人が
５０万円拾うってとこから
ちょっと間がさしたことからどんどん状況が悪化してしまう
人間の心の弱さを描く痛くて暗いドラマなのかなとか
思ってたんですが、そうでもなく

２時間ドラマに多い事件物でもなく、
人情物ともちょっと違う。

どこか、時代劇の流れに近いものも感じたり。
NHKの木曜時代劇とか時代小説とか。
株云々ってのはもちろん現代的ですが、
根底にあるものとか流れとかが。

私も以前、TVで
一日株取引をしてて、目が離せないから
食べるのも操作しながら食べられるようなもの、
何億も取引している・・・
って人を見て、
「お金ってなんだろう?
　働くってなんだろう？」
って感じたことがあって、このドラマは本当に興味深かったです。

株取引が悪いとか
ちゃんと仕事してないとかではないです、
それにはもちろん才能とか努力とかが必要なわけで、
体力は使わなくても脳とかをフル回転させてるんだし。

でもそのためにほかのことは何もできなくて、
頭から離れないとかってなると、

幸せってなんだろうね?と見てて感じるんですよねー･･･

そういうもやもやをすごく巧みに表現しててすごいなーと思いました。

『切れない糸』の小沢君を思い出して
また読みたくなったりもして。

その微妙な心の動きをまたうまく玉木さんが演じて・・・
そんでそれを反発するでも批難するでも迎合するのでもなく
すとんと受け入れてる男を演じる野々山（渡辺謙）・・・！
何度かあった２人がじっくり語るところはほんといい･･･!
舞台見てるようで、２人芝居って感じでした・・・！
でも慰めたりなぁなぁになったりするのではなくて
登場人物も演技も、こう、ぶつかりあってて、研ぎ澄まされてて。

だからこそ、野々山の過去が分かってからも
彼女と一緒に信じて、「何か力になりたい」って動けたんだろうなーと。
この過去もなんだかまだまだいろいろありそうな予感を残してました･･･。

完全には終わってなくて、
登場人物たちが抱える問題はまだまだあるし、
これからも出てくるだろうし、
この先、それぞれの人生が続いていく･･･ってかんじで
すーっきり！ってのじゃないんですが
後味がわるいって類のものでもないです。
（こういう辺りも舞台っぽいかも）

「お金とは?｣
「犯罪とは？」
「裁判とは？」
「犯罪者はどう社会と関わっていくのか？」
「再生とは？」
「人と人の関わりって？」
「信じるって？」
などなどなんだかいろいろと考えさせられます。

みてよかったなーと思えるドラマ。

あー・・・またみたいです。
最初の５分視れなかったしなー。
再放送してほしい！！

あ。語りまくってしまいましたね(笑）
これでも語りつくせてないほど
ほんといろいろ感じていろいろ考えさせられるドラマでした。
視た人と語り合いたいくらいですよ・・・！
題名についてとかも！